【おススメの本】身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生

『身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生』

著者 斎藤 孝

『声に出して読みたい日本語』

『「できる人」はどこが違うのか』

の著者でもある斎藤 孝先生の本です。

昔の日本人の身体の使い方についてとてもわかりやすく書いてあります。

武道においては、その人の立ち方を見ただけで力量をある程度わかりますが、

現代の人たちは踵よりで「ふんぞり返り」のような立ち方で自然体で立つことが出来ませんよね。

と言うより「自然体で立つ」とはどのように身体を使うのか知らないと思うのです。

ご存知ですか?
昔の日本人は歩くときに右脚と右手、左脚と左手を同時に出す「ナンバ歩き」が普通だったんですよ。

この歩き方が出来たからこそ、長距離を歩いたり、天秤棒を担いで歩く事も出来たんです。

これが西洋歩きのように右脚と左手、左脚と右手と交互に出したらどうなるのか?

重心が取れなくなるでしょう。

そして座る「坐の身体感覚」なども日本人独特の文化です。

これがヨーロッパの人が座ってみたらどうなるのか?などの例や

呼吸から丹田、意識を放つ事、イメージと身体など幅広く身体感覚について書いてありとても興味深く読むことが出来ました。

もともと日本人が持っている身体の感覚を知るにはとても楽しい本です。

ダンスや武道をやっている人だと「そうそう」と頷きながら読めるし、そうでない人も「へー、そうなんだ!」と驚きながら読めるかと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。